投稿者「zendamakin」のアーカイブ

良い菌と悪い菌

「人間は微生物に守られて生きている。」

えっ!と思いますよね。

ここで問題ですが、人の体で表面(外界に接する部分)はどこですか?
皮膚ですね。

もっと考えると、口の中、鼻の中、食道、胃、腸、膣も実は表面です。

空気に触れるので。

この外界に接する部分には、すべて細菌が住んでいます。

そして、人間を守っています。
例えば、皮膚には、表皮ブドウ球菌という細菌が住んでいて、皮膚を弱酸性に保ってくれているので、アルカリ性の環境を好む病原菌の進入を防ぐことができます。
腸内細菌も善玉菌が病原菌の進入を防いでいます。
腸内細菌には善玉菌と悪玉菌と中間菌(日和見菌[ひよりみきん])があります。

では、善玉菌(良い菌)と悪玉菌(悪い菌)の違いは何か?

実は、人に有益なものを善玉菌、人に悪さをするものを悪玉菌と呼んでいるだけです。

人間に例えると、
善人=善玉菌
悪人=悪玉菌
普通の人=中間菌(日和見菌)です。

善人はどんなことがあっても良い人で、少数です。

悪人も少数ですが、善人が監視しているので悪さはしません。

が、

善人の数が少なくなってくると悪さをし始めます。

そして1番困るのが善悪両方の性質を持った大多数の普通の人です。

普通の人は、善人が増えると善人の味方になり良いことをしますが、なんと、悪人が増えると悪人の味方になり、一緒に悪さをします。

まさに集団心理ですね。

寄らば大樹の陰。

長いものには巻かれろ。

です。
あなたの腸の中でも毎日このような勢力争いがおきています。

あなたは善人を増やす手助けをしていますか?

それとも、悪人を増やす手助けをしてしまっていませんか?

 

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腸内細菌ってなに?

牛や馬は草しか食べてないのに、どーして肉や脂肪ができるの?

と聞かれたら何て答えますか?

 

「………。」

 

その答えが腸内細菌です。

 

牛や馬が食べた草は、牛や馬の腸内にいる腸内細菌の善玉菌が食べて、肉や脂肪の材料を作り出しているのです。

その腸内細菌が作った材料を牛や馬は栄養として吸収して、でっかい体を作っています。

牛乳まで出しちゃいます。

 

つまり、腸内細菌がいないと牛も馬も生きられないのです。

 

人間も同じです。
腸内細菌がいないと生きていけません。

 

人の口から胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門までくねくね曲がってはいますが、一本の管です。

これが消化管と呼ばれていて、長さが約10メートル、むりやり広げると、テニスコート一面分もあるそうです。

この消化管の壁に、びっしりと住んでいるのが腸内細菌です。

とても不思議ですが、人間は細菌と共生しているんです。

 

人の食べたものを腸内細菌も食べて増えています。

そして、人に有益なものを作ってくれています。

 

腸内細菌無しでは人は生きられなし、人が食べ物を食べないと、腸内細菌も生きていけません。

 

腸内細菌の大きさは0.3~5ミクロン。小さすぎて見えません。
(1ミクロンは1mmを1000等分した大きさです。)

種類は100~300種類といわれていましたが、研究が進むにつれて、今では1000種類はいるといわれています。

そして、数が100兆個!
(匹のほうがいいと思いますが)

総重量は1~1.5kgもあり、脳や肝臓の重さと同じぐらいです。

ちなみに人間の細胞の総数は約60兆個ですから、それよりも多いんです。

 

そんな数の生き物が自分の体の中に住んでいるなんて、想像できませんよね。
だって、見えないんですから。

それに「細菌」と聞いただけでちょっと怖くなりますよね。

 

でも、「人間は微生物に守られて生きている。」と聞いて、信じられますか?

人は腸内だけではなく、口や皮膚なども細菌で守られているのです。

 

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