「人間は微生物に守られて生きている。」
えっ!と思いますよね。
ここで問題ですが、人の体で表面(外界に接する部分)はどこですか?
皮膚ですね。
もっと考えると、口の中、鼻の中、食道、胃、腸、膣も実は表面です。
空気に触れるので。
この外界に接する部分には、すべて細菌が住んでいます。
そして、人間を守っています。
例えば、皮膚には、表皮ブドウ球菌という細菌が住んでいて、皮膚を弱酸性に保ってくれているので、アルカリ性の環境を好む病原菌の進入を防ぐことができます。
腸内細菌も善玉菌が病原菌の進入を防いでいます。
腸内細菌には善玉菌と悪玉菌と中間菌(日和見菌[ひよりみきん])があります。
では、善玉菌(良い菌)と悪玉菌(悪い菌)の違いは何か?
実は、人に有益なものを善玉菌、人に悪さをするものを悪玉菌と呼んでいるだけです。
人間に例えると、
善人=善玉菌
悪人=悪玉菌
普通の人=中間菌(日和見菌)です。
善人はどんなことがあっても良い人で、少数です。
悪人も少数ですが、善人が監視しているので悪さはしません。
が、
善人の数が少なくなってくると悪さをし始めます。
そして1番困るのが善悪両方の性質を持った大多数の普通の人です。
普通の人は、善人が増えると善人の味方になり良いことをしますが、なんと、悪人が増えると悪人の味方になり、一緒に悪さをします。
まさに集団心理ですね。
寄らば大樹の陰。
長いものには巻かれろ。
です。
あなたの腸の中でも毎日このような勢力争いがおきています。
あなたは善人を増やす手助けをしていますか?
それとも、悪人を増やす手助けをしてしまっていませんか?