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腸内細菌と便秘2

前回は、便秘と相関関係がある病気・症状を紹介しました。

便秘は万病の元」と言われる訳を説明します。

便秘とは、腸内に長く便がとどまることですが、大腸内で便の滞留時間が長いと、腸内細菌の悪玉菌が便を腐らせます。

腐敗した便からは、アンモニア、硫化水素、発がん性物質などの有害物質が発生します。

腐敗便が発したそれらの有毒な物質が、腸から吸収されて血液内に入っていきます。

血液に入ってしまった有害物質は、血の流れとともに全身に回っていき、病気や不調の原因となるのです。

例えば、有毒物質が皮膚にまわると、吹き出物やシミなど、肌トラブルの原因になりますし、腐敗臭が皮膚から排出されれば体臭に、肺から排出されれば口臭の原因となります。

この腐敗臭は、便から発生したものなので、便秘による体臭・口臭は、便臭(うんちの臭い)に似た悪臭を発します。

また、大腸がんなどは、便の腐敗による有毒ガス・有害物質が腸の粘膜を刺激することによって引き起こされるとも言われています。

頭痛や肩こりで悩んでいる方も、便秘が原因である場合があります。

腐敗便から出された毒素が、腸から吸収され血液に入り体に回って、肩や背中、腰などの筋肉に溜まり、筋肉が緊張することにより、肩こり、腰痛を引き起こします。

そして、筋肉が緊張し血流が悪くなるので、脳に循環する血液量も少なくなります。

脳に流れる血液量が少なくなると、脳の血管がストレスを感じ、周囲にある神経を刺激することで、頭痛やめまいを引き起こします。

このように、便秘による腐敗便の発した有害物質は、血液に入って全身に運ばれることで、万病の元になってしまうのです。

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