前回は動脈硬化の説明でした。
動脈硬化により、血管が硬くなる、狭くなる。
血管が硬くなることにより血管が破れる。
血管が狭くなることにより血液が流れなくなる。
この2つのことにより、さまざまな病気になります。
血管が破れると、脳出血、くも膜下出血、血液が流れなくなると、脳梗塞、心筋梗塞などが代表的です。
脳や心臓だけでなく、腎臓、肝臓、大動脈、細動脈などでも、動脈硬化が原因で致命的な疾患を発症します。
動脈硬化の恐ろしさは、発症寸前まで自覚症状がないことです。
そして発症した時点で、すでに手遅れ…という状態がほとんどです。
現在のところ、動脈硬化を治す薬はありません。
ですから、動脈硬化の進行を少しでも遅らせることが重要です。
そのためには、動脈硬化を進行させる原因を取り除いていくことです。
まずは、食事や運動などの生活習慣を変えることが大事です。
食事で気をつけることは、肉、バターなどの動物性脂肪やコレステロール含有量の多い食品を
とりすぎないように注意し、良質の植物性脂肪からできたものを摂る。
蛋白質では魚肉や大豆を増やすようにする。
特に、イワシ、サバ、サンマなどの青魚には、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させて、血液が固まりにくくする作用があるようです。
野菜などの食物繊維も大切です。
食物繊維は小腸でコレステロールの吸収を妨げて、排泄する作用があります。
塩分のとりすぎは高血圧、糖分のとりすぎは糖尿病などの原因になります。
そして、適度な運動。
肥満も動脈硬化を進行させるので、日ごろから体を動かすことが大切です。
ウォーキングや軽いジョギングを毎日続けると中性脂肪が減り、善玉コレステロールが増えるので、動脈硬化には効果的です。
また、運動は高血圧や糖尿病の予防にもなります。
アルコールはほどほどに、たばこは止めるのがいちばん。
ストレスも溜めないように。
ここで気が付きましたか?
悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす生活と一緒ですね。
そーなんです。
動脈硬化と腸内細菌は、密接な関係があるのです。