腸内細菌と動脈硬化

がんが日本人の死因のトップです。

つぎに、脳卒中(脳出血と脳梗塞)、心臓病が死因の2位3位です。

日本人の10人に3人は、がんで死亡しており、10人に4人は、脳卒中・心臓病で死亡しています。

 

人間の体は約60兆個の細胞で構成されています。

その細胞1つ1つに栄養と酸素が必要ですから、血液が栄養と酸素を細胞に運んでいます。

そして、全身を埋め尽くすほどの血管が、血液を送り続けています。

その血管に問題があると、十分な量の血液が細胞に運ばれなくなったり、血液が細胞に届かなくなったりして、細胞が弱ったり死んだりします。

この血管の問題である動脈硬化が、脳卒中・心臓病の最大の原因です。

脳卒中・心臓病での死亡は、動脈硬化が原因で死亡しているといえるのです。

そして、寝たきりの原因を見ると、4割が脳血管疾患や心臓病など、動脈硬化が原因とされるものです。

動脈硬化とは、心臓から血液が出ていく血管である動脈に、コレステロールなどの脂質がたまり、弾力性を失い、硬くもろくなった状態です。

動脈硬化は、加齢に伴って進行します。

なんと、動脈硬化は、10歳代から始まっているそうです。

病的ではないのですが、動脈硬化の初期にみられる血管の内側に脂肪がたまる脂肪沈着は、大動脈では10歳前から、冠状動脈では10歳代から、(冠状動脈とは心臓の筋肉に血液を送り込む血管です。心臓をぐるりと取り囲んでいます。)脳動脈では20歳代から、すでに発生しているそうです。

年齢とともに、血管の弾力性は失われ、脂肪沈着により厚みが増し、血液の流れは悪くなっていくので、60歳頃には、血管の内側は、かなり狭くなっています。

動脈硬化は、例外なくすべての人の体内で年齢とともに進んでいく、避けることのできない宿命的な老化現象です。

しかし、同じ年齢でも血管の状態には個人差があります

それは、加齢とは別に動脈硬化を進行させる原因があるからです。

高脂血庄(血液に含まれる脂肪の量が異常に多い状態)、
高血圧、
糖尿病、
痛風、
肥満、
高脂肪食、
喫煙、
ストレス、
運動不足、
などが動脈硬化を加速させます。

加速ですよ!

これらの原因が多ければ多いほどスピードは上がります。

 

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