腸内細菌とガン2

がん細胞を攻撃するはずの免疫系が、なんらかの影響で弱まることで、がんになってしまう。

つまり、免疫力が弱くなったときに、がんを抑えられなくなってしまう。

免疫力を低下させる最大の原因は老化です。

加齢により全身の機能は低下し、ともに免疫系の力も衰えていきます。

ということは、加齢でなくても体の機能を低下させるものは、すべて免疫力を低下させるということです。

ちょっと考えてみてください。
体の機能を低下させるもの。

不規則な生活、睡眠不足、運動不足、喫煙、飲酒、ストレス、疲労、食品添加物、栄養バランスの乱れ、大気汚染、環境ホルモン、農薬、

嫁のグチ…。

他にもたくさんありますよね。

長期間の服薬なども、免疫力を低下させるそうです。

ここでやっと本題なのですが、

上記の免疫力を低下させるものすべて、腸内細菌の善玉菌を減らし、悪玉菌を増やす原因と一緒です。

悪玉菌が増えると、悪玉菌の出す毒素が血液とともに全身に回り、各器官を痛め、機能を低下させます。

機能が低下すると免疫力が弱くなる。

腸内細菌とガンが、密接な関係にあることがわかりますね。

前回(腸内細菌とガン)、がんの死亡数・死亡率は、男性では第1位が肺がん、第2位が胃がん、女性では第1位が大腸がん、第2位が胃がん、とありましたが、

大腸がんは便秘と関係があると言われています。

便秘により悪玉菌が増え、悪玉菌が出す発がん物質などの毒素が直接大腸に悪影響をあたえ、大腸がん・大腸ポリープなどができます。

そして、さらに重要なことは、腸は最大の免疫器官だということです。

腸には、口から様々な病原菌や有害物質が入ってくるので、それと戦う免疫細胞が集中しています。

その免疫細胞を活性化させる働きが、腸内細菌にあることがわかっています。

また、発がん物質を分解し、無害化している善玉菌も発見されています。

腸内細菌を善玉状態に保つことが、がん予防にもなるということです。

 

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