腸内細菌と酵素

腸内細菌は酵素も作ります。

酵素ドリンク、酵素サプリ、酵素ダイエットなどなど酵素商品が出回っていますが、

酵素ってなに?

と聞かれても、答えることができないのではないでしょうか。

辞書(大辞林)で調べると、

「生物の細胞内で合成され、消化・呼吸など、生体内で行われるほとんどすべての化学反応の触媒となる高分子化合物の総称。タンパク質だけまたはタンパク質と低分子化合物とから成る。
その種類は多種多様で、化学反応に応じて作用する酵素の種類が異なる。
酒・味噌の醸造をはじめ、食品工業・製薬工業に広く利用される。
エンザイム。エンチーム。」

なんだか難しいですね。

わかりやすい説明に挑戦してみます。

まず初めに、

★酵素は生き物ではありません。

★酵素は栄養ではありません。

酵素は、タンパク質で作られた道具・機械のようなもので、1つの酵素は、1つの仕事しかできません。

例えば、唾液の中に含まれているアミラーゼという酵素は、デンプンを分解する能力があるのですが、デンプンだけしか分解することができないので、タンパク質や脂質を分解することはできないのです。

アミラーゼという酵素は、デンプンを分解するためだけに作られた道具・機械なのです。

このような酵素が、人間の体内では4,000~5,000種類ほど発見されていて、食べ物の消化・吸収を助けたり、身体の正常な働きを保ったりと、生命活動・生命維持に欠かせない役割を果たしています。

自然界にも何万種類の酵素があり、まだまだ発見されていない酵素が、自然界でも体内でも無数にあります。

人間も含め、生物は酵素なしでは生きていくことができないのです。

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