腸内細菌と酵素2

私たちの体は、食べ物を原料にして作られています。

その食べ物を、体に取り込めるように細かく分解してくれるのが酵素。

そして、吸収された栄養を材料にして、体を作るのも酵素。

体のいろいろな部分を修復するのも酵素。

その後、体の中で不要になったものを排出するのも酵素。

つまり、人間が生きていくためにのすべてに関わっているのが酵素なのです。

食べ物の分解、栄養素の吸収、タンパク質やビタミンなどの合成、体の悪い部分の修復、病気を治す、ホルモンや神経組織の調整、毒素の排出、免疫力を高める、などなど、酵素が働いてくれるから生きていけます。

人間だけではなく、あらゆる生き物は酵素の働きがなければ生きていけません。

酵素は「命の源」なのです。

この酵素はどこで作られているのか?

酵素は特定の器官で作られるのではなく、体のほとんどすべての細胞が、必要に応じて必要とする酵素を自ら作っています。

例えば、デンプンを分解するアミラーゼという酵素は、唾液腺で合成され、タンパク質を分解するペプシンという酵素は、胃で合成されます。

肝臓・膵臓・腎臓・小腸・肺などのあらゆる器官の細胞が、必要な酵素を自分自身で合成しています。

では、酵素の原料は?

タンパク質を構成しているアミノ酸とビタミン、ミネラルなどを材料として酵素は作られています。

数千種類の酵素が、それぞれ違った材料で作られるということなので、体の中で必要な酵素がきちん作られるためには、バランスがよく多品目をとる食事がとても重要なことがわかると思います。

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