腸内細菌と便秘

便秘で悩んでいる人は非常に多いです。

厚生労働省の調査では、20~40代女性の半数以上は便秘で悩んでいますし、50代頃からは、男性便秘も増えて、高齢になると便秘は男女ともに共通の悩みとなるようです。

女性に便秘が多いのは、女性が男性よりも骨盤が広いため、腸が骨盤内でたるみやすく、大腸内で便の滞留時間が長くなり、その結果、便が硬くなり、便秘になりやすい傾向があるようです。

また、女性のほうが便を排出する筋力が弱いことも影響しているようです。

便秘とは、便通の回数が少ない、便が硬い、便の量が少ない状態のことです。

しかし、便秘は病気ではないので、定義が決まっていません。

何日出なかったら便秘という基準がないのです。

1日1回出なかったら便秘、と言うお医者さんもいますし、3日に1回でも、それが習慣になり、苦痛がなければ便秘ではない、というお医者さんもいます。

逆に、1日1回ほどの排便があっても、量が少なく、残便感があるような場合や、いきまないと出ないような場合は、便秘と考えられています。

便秘は病気ではありませんが、便秘から引き起こされる病気や、病気が原因で便秘になることもあります。

便秘に関連する病気・症状としては、
痔・ニキビ・吹き出物・肌荒れ・じんましん・アトピー・アレルギー症状・肝臓がん・乳がん・大腸がん・大腸ポリープ・大腸憩室炎・クローン病・腸閉塞・腸ねん転・過敏性腸症候群・動脈硬化・自律神経失調症・子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症・逆流性食道炎・胆石症・尿路結石・膠原病・糖尿病・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・高血圧・頭痛・肩こり・冷え性・むくみ・体臭・口臭・疲労感・倦怠感・不眠症・無気力・肥満などなど。

便秘と相関関係にある病気や症状がこれほどあるのです。
(まだまだあります)

便秘は万病の元」と言われており、いくら健康だと思っていても、便秘を放置していると大変なことに繋がりかねないということです。

健康のことを考えれば、「便は体に貯めない」ことがとても大事で、1日1回以上をめざしましょう。

 

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