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どうしてウンチは黒くなる?

腸内が悪玉菌優勢の悪玉状態だと、便(うんち)が黒っぽくなりオナラが臭くなる

では、どうして黒くなるのか?

あまり専門的なことは覚えなくてもよいと思うので簡単にいきます。

便の色は胆汁色素がつけています。

胆汁(たんじゅう)は肝臓でつくられる液体で、主に脂肪の消化吸収に関係しています。

胆汁は胆嚢(たんのう)に一時蓄えられ、食べ物を食べたときに十二指腸へ分泌され、胃から送られてきた食べ物と一緒になります。

この胆汁は、もともとは緑色ですが、
酸性だと黄色、
中性だと茶褐色(ウィスキー色)、
アルカリ性だと緑褐色や黒褐色
に変化するそうです。

腸内が善玉菌でいっぱいの善玉状態だと乳酸菌の出す酸によって、腸内は酸性になるので、健康な便(うんち)は黄色になるんですね

逆に、
腸内が悪玉菌でいっぱいの悪玉状態だと食べ物の腐敗(腐る)が進んで、腸内はアルカリ性になります。

そのため、悪玉状態の便(うんち)は黒くなる

また、悪玉菌は食べ物を腐らせ、腐敗臭のするガスを発生させるので、オナラも便(うんち)も臭くなるのです。

下痢も悪玉菌が原因でなることがありますが、便(うんち)が腸内にたまっている時間がないので、胆汁の色が黒く変化する前に出てしまうので黄色いのです。

ちなみに、胆汁が出ないと便の色は白くなるそうです。

白や赤や真っ黒いドロドロな便が続いたら病院へ行って検査をしてください

あなたは、ちゃんとウンチを観察していますか?

回りに聞くと、あまり見ていないという人も多いのですね。

私は腸内細菌なんて知らなかった時から、自分のウンチは、よーく観察していました。

私のウンチは黒かったです。(過去形)

便秘ではなく、1日1回はちゃんと出ていましたが、黒かったです。

肉中心の食事をしていたわけではなく、魚も野菜もちゃんと食べていました。
納豆も大好きですし。

ただ、生活が不規則だったのです。

週に5日は朝まで起きていましたし、1日に2食しか食べないことがほとんどでした。
お酒はめったに飲まないのですが、タバコは吸っていました。

だからでしょうが、ほんとに黒かったです。

しかし、

1粒100食コッカス」というサプリメントを飲むようになってからは茶色です。

まだまだ黄色には遠いのですが、1日に2~3回は出るようになりました。

オナラもほぼ無臭です。

腸内細菌のことを知ると、ウンチとオナラには敏感になります。

ちょっとでも色が濃くなったり臭くなったりすると

なんでだ?

と原因を探したくなります。
昨日、肉食べたから?
寝不足かな?
イライラしてたから?
などなど。

これが、腸内細菌を知ることによる健康管理の1つだと思います。

めざせ!黄色いウンチ!

 

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あなたの腸内は善玉?悪玉?

健康と美容のためには、栄養バランスのとれた食事、適度な運動が必要ということは誰でも知っていることです。

ヨーグルトを食べる
乳酸菌飲料を飲む
栄養ドリンクを飲む
サプリメントを摂る
などなど、
健康や美容のためにいろいろ試している人は多いと思います。

しかし、

なんとなく良さそう、
ただの気休め、
になっていませんか?

それじゃーダメです。

もったいないです。

いろいろ試すのはとても良いことですが、本当に健康と美容のことを考えるのならば、「腸内細菌を善玉状態に」が基本です。

ですから、
ヨーグルトや乳酸菌飲料などを摂るときは、その結果、腸内細菌が善玉になったか?が大事ですし、サプリメントを摂るときは、腸内細菌が善玉状態になった後で摂らないと、効果が半減、または全く効果のないものになってしまいます。

そこで、

腸内細菌が善玉状態かどうかは、どうすればわかるの?

という疑問がでます。

自分の腸の中は、病院に行かなければ見れませんし、特に栄養吸収をする小腸は、特殊な内視鏡でしか見れません。

でも、腸内細菌が善玉状態か悪玉状態かは、便(うんち)やオナラが教えてくれます。

便の色が黄色に近いと善玉状態。
こげ茶色に近いと悪玉状態。

便のニオイが弱く、あまり臭くないと善玉状態。
ニオイが強く、とても臭いと悪玉状態。

オナラのニオイがほとんど無いと善玉状態。
オナラのニオイが臭いと悪玉状態。

便秘または便秘がちな人は悪玉状態。

口臭、体臭が臭い人も悪玉菌が原因の場合があります。

どうですか?

ドキッとしましたか?

ほとんどの人が、
「やばい!」「たいへん!」「えっ!」
と思ったことでしょう。

家族の中でも
「お父さんがウンチしたあとはトイレに入れない!」
「うわっ!オナラくっさーい!」

公衆トイレでも
「臭い!こいつなに食ってんだ」

バスや電車でも
「うっ、だれだ?こんなにくさいオナラをした奴は」

ということありますよね。

すべて悪玉菌のしわざなので、人格を否定しないようにしてください。

悪玉菌を憎んで人を憎まず、です。

 

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善玉菌の働き

前回【善玉菌と悪玉菌】では、悪玉菌が増えることによって起こる病気や症状を説明しましたが、善玉菌の働きとして重要なものが悪玉菌の増加を止める、ということです。

悪玉菌は少数であれば悪さはしません。

ですから、悪玉菌を抑えるだけでも数々の病気・症状の予防になります。

さらに善玉菌の主な働きとしては、

栄養分の腸からの消化吸収を助ける
有害物質を分解して捨てる
ビタミンを作り出している
腸の状態を整える(整腸)
大腸がんの予防
免疫力の活性化
血圧の抑制
コレステロールの排出
ホルモンを作る
酵素(エンザイム)を作る
腸内のpHを安定させる
代謝を高める
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを軽減する

現在分っているだけでもこれだけの働きがあります。

腸内を善玉菌でいっぱいの善玉状態にすることが美容と健康にとって最重要なことが分かりますよね。

そして、
まだまだ分っていない働きもたくさんあると思われます。

今後、さらに研究が進めば次々に新発見があるでしょう。

 

では、「善玉菌ってどんな菌?」

善玉菌にはいろいろな種類がありますが、代表的なものは腸内乳酸菌です。

一般の乳酸菌にも多くの種類があるように腸内乳酸菌にも多くの種類があり、それぞれの働きや特徴に違いがあります。

ヨーグルトやチーズ、漬物、味噌、しょう油などに入っている一般環境の乳酸菌と腸内乳酸菌とでは、性質や働きは違い、一般の乳酸菌が腸内に住みつくことはありません

「えっ、じゃーヨーグルトなんて食べても意味はないの?」

という疑問がでると思いますが、意味はあります。

腸内善玉菌の食べ物(餌)にはなるからです。

腸内善玉菌の種類や数や割合は人それぞれ違うので腸内善玉菌が増えたかどうか毎日チェックが必要です。

 

 

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善玉菌と悪玉菌

腸内細菌には善玉菌と悪玉菌と中間菌(日和見菌[ひよりみきん])があることがわかっていますが、

実は、

腸内細菌は、まだまだ謎がいっぱいあります。

解明されていないことだらけです。

種類も昔は100種類と言われていましたが、今は遺伝子解析などにより1000種類は居ることがわかっています。(細かい分類をすればもっと増えます)

様々な病気の原因となる悪玉菌も、なぜ体内に居るのか?いろいろな説がありますが、はっきりとした理由は解っていません。

しかし、

人間の生命に深く係わっていることは事実です。

そして、
これから腸内細菌研究が進むにつれて腸内細菌の重要性は大きくなるでしょう。

ここで、悪玉菌が増えることによって引き起こされる病気や症状を上げると、

がん
急性腸炎
高脂血症
動脈硬化
高血圧
白血病
膠原病
アレルギー
リウマチ
下痢
便秘
にきび
吹き出物
婦人科系の病気
日和見感染
MRSA感染症
緑膿菌感染症
レジオネラ肺炎
カンジダ症
カリニ肺炎
ヘルペス
トキソプラズマ症

などなど、きりがないのでやめますが、

「体の不調のすべてに関係している」と言っても大げさではないのです。

なぜなら、
悪玉菌は増えると、悪玉菌が多くの毒を作ります。

その毒が腸から吸収されて、血液と共に全身に回り、いろいろな悪さをします。

そして、
これが重要なのですが、悪玉菌が増えると善玉菌が減ります。

善玉菌は人間の免疫力に関係しているので、善玉菌が減ると免疫力が弱くなります。

人間の免疫力が低下すると、ウイルスなどに抵抗できなくなりさまざまな病気を引き起こします。

これが悪玉菌が増えることによる体の不調の原因です。

 

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腸内細菌ってなに?

牛や馬は草しか食べてないのに、どーして肉や脂肪ができるの?

と聞かれたら何て答えますか?

 

「………。」

 

その答えが腸内細菌です。

 

牛や馬が食べた草は、牛や馬の腸内にいる腸内細菌の善玉菌が食べて、肉や脂肪の材料を作り出しているのです。

その腸内細菌が作った材料を牛や馬は栄養として吸収して、でっかい体を作っています。

牛乳まで出しちゃいます。

 

つまり、腸内細菌がいないと牛も馬も生きられないのです。

 

人間も同じです。
腸内細菌がいないと生きていけません。

 

人の口から胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門までくねくね曲がってはいますが、一本の管です。

これが消化管と呼ばれていて、長さが約10メートル、むりやり広げると、テニスコート一面分もあるそうです。

この消化管の壁に、びっしりと住んでいるのが腸内細菌です。

とても不思議ですが、人間は細菌と共生しているんです。

 

人の食べたものを腸内細菌も食べて増えています。

そして、人に有益なものを作ってくれています。

 

腸内細菌無しでは人は生きられなし、人が食べ物を食べないと、腸内細菌も生きていけません。

 

腸内細菌の大きさは0.3~5ミクロン。小さすぎて見えません。
(1ミクロンは1mmを1000等分した大きさです。)

種類は100~300種類といわれていましたが、研究が進むにつれて、今では1000種類はいるといわれています。

そして、数が100兆個!
(匹のほうがいいと思いますが)

総重量は1~1.5kgもあり、脳や肝臓の重さと同じぐらいです。

ちなみに人間の細胞の総数は約60兆個ですから、それよりも多いんです。

 

そんな数の生き物が自分の体の中に住んでいるなんて、想像できませんよね。
だって、見えないんですから。

それに「細菌」と聞いただけでちょっと怖くなりますよね。

 

でも、「人間は微生物に守られて生きている。」と聞いて、信じられますか?

人は腸内だけではなく、口や皮膚なども細菌で守られているのです。

 

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