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腸内細菌でダイエット3

腸内細菌が元気だと、人が食べた食物の20%は、腸内細菌自身が消費する。

おまけに、腸内細菌によって、人間の各臓器が活性化されて、人間が消費するエネルギーも増大する。

この2つのことが、腸内細菌によるダイエットです。
腸内細菌でダイエット
腸内細菌でダイエット2

そして、最近の研究で、もう一つ、腸内細菌によるダイエット効果がわかってきました。

それが、「肥満細菌」と「痩せ細菌」、またの名を「デブ菌」と「ヤセ菌」です。

テレビで「大食い」をよくみると思いますが、痩せている人が多いと思いませんか?

昔から「痩せの大食い」と言われているように、大食いの人は、意外にも痩せている人が多いのです。

その不思議を解明するために、大食いタレントのギャル曽根ちゃんを、ある番組で検査したところ、
ギャル曽根の腸内細菌が常人ではなかったのです。

なんと、腸内善玉菌であるビフィズス菌が、腸内細菌全体の半分もあったのです。

健康な成人の腸内細菌の割合は、
善玉菌が20%、
日和見菌が70%、
悪玉菌が10%。

ギャル曽根ちゃんは、腸内細菌全体の50%がビフィズス菌という、お医者さんもビックリの腸内細菌の持ち主だったのです。

彼女が太らないのは、腸内善玉菌によって代謝がよくなっただけではなく、ビフィズス菌が関係しているのではないかと思われるのです。

断定はできないのですが、ビフィズス菌がヤセ菌の1つであることは、彼女が証明しているのではないでしょうか。

ギャル曽根の太らない秘密は、他にも、食べた物がすぐに腸に流れ込んでしまうという体質も関係しているのですが、ビフィズス菌を増やすことによって、ダイエットができることは間違いないことでしょう。

 

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腸内細菌でダイエット2

人が食べた食物を腸内細菌も消費する、
(約20%は腸内細菌の消費カロリー)
だから、腸内細菌が元気だとダイエットにつながります。

これが前回の説明でした。

さらに、動物の実験結果によって、それ以上のダイエット効果があることがわかっています。

養鶏や養豚などの養殖では、エサの中に抗生物質を混ぜています。

病気の予防として使われているのですが、抗生物質を与えた動物は太ります。

これは、抗生物質によって、病原菌だけではなく、腸内細菌も死滅したり、増殖が抑えられてしまうので、腸内細菌の数が極端に少なくなっていて、本来であれば腸内細菌が消費する分のカロリーが、動物に吸収されて、より太るのです。

ここで不思議な事がおこるのですが、腸内細菌が消費するカロリーは、全体の20%ほどなのに、体重は約30%も増えるのです。

そこで、無菌状態で育てたマウスと通常のマウスを比較する実験を行いました。

無菌状態で育てたマウスには腸内細菌がいません。

その結果、通常のマウスは、無菌マウスの約1.4倍ものエネルギーを消費していることがわかったのです。

腸内細菌は、食べ物を消費するだけではなく、動物の体内を活性化して、消費されるエネルギーを増大させていると考えられるのです。

腸内細菌を増殖させることによって、腸内細菌の消費カロリーを増加させることができると同時に、人間の各臓器が活性化されて、人間が消費するエネルギーが増大する。

これが、腸内細菌によるダイエットで、無理なく健康的なダイエットです。

 

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腸内細菌でダイエット

題名を見て、腸内細菌でダイエットができるの?

そんな疑問が心に浮かんだことでしょう。

では、その仕組みを説明します。

腸内細菌は、人の体の腸管にびっしりと覆うように定着しています。

この腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)は、お花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれています。

腸の壁に腸内フローラが広がっているので、人間が食べたものは、消化されて体に吸収される前に、腸内細菌が食べることになります。

腸内細菌も生きていくためにはカロリーを消費するので、腸内細菌の数が多いほど、腸内細菌の消費カロリーは多くなり、その反対に、人間が吸収し、消費できるカロリーは少なくなります。

その結果、ダイエットにつながるということです。

動物実験によると、腸内細菌が消費するカロリーは、全体の約20%にもなります。

例えば、お茶碗一杯のご飯が約140gで、カロリーは235キロカロリーですが、その内、腸内細菌が約20%の47キロカロリーを消費するので、実際に人間が吸収するカロリーは、188キロカロリーとなるのです。

腸内細菌は、人間の食事の一部をもらい、カロリーを消費し共生するとともに、ビタミン(B、C、H、K)や葉酸など、人間に有用な栄養分を作り出しています。

腸内細菌を増やすことによって、ダイエットと栄養分補給という、健康に役立つ働きを手に入れることができるのです。

 

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砂糖の吸収を抑える腸内細菌

世界保健機関(WHO)によると、世界各地での1日あたりの砂糖摂取量は、南米130g、北米・中米95g、西欧101g、中東90g、南アフリカ30gで、本は66gと言われています。

日本人の砂糖摂取量は、世界の中では低い方です。

しかし、日本の食生活は炭水化物が多く、炭水化物は体の中で糖分に分解されるため、総合的には糖分を過剰にとりすぎている人が多くなっています。

とりすぎた糖分は、脂肪分にして体に蓄えてしまうために、肥満の原因となっているのです。

そんな問題を解決してくれる腸内細菌が発見されています。

砂糖を吸収する腸内細菌と、砂糖を吸収できないような形にする腸内細菌です。

砂糖を吸収する腸内細菌とは腸内乳酸菌のことで、糖質を分解して多量の乳酸を作りだす腸管固有の乳酸菌が存在します。

つまり、砂糖(炭水化物)の糖分が体に吸収される前に、腸内細菌がエネルギー源として使ってしまうので、糖分の過剰摂取を予防してくれるのです。

また、砂糖を人間が吸収する前に、多糖化して吸収できなくしてしまう腸内細菌も発見されています。

その腸内細菌が持つ酵素(フラクトシルトランスフェラーゼ)は、砂糖を分解するときに、果糖をたくさん集めて結合させる「多糖化」をおこないます。

多糖化されると、人間の体に吸収することができなくなり、体外に排出されることになります。

私たちの腸内には、このような砂糖の吸収を抑える腸内細菌がいるので、腸内善玉菌を増やすことによって、砂糖の過剰摂取による肥満や糖尿病、心臓病、動脈硬化、シワ・たるみ、骨粗しょう症の予防、また、糖質中毒による症状(冷え性、便秘、偏頭痛、耳鳴り、肩こり、貧血、めまい、むくみ、イラつき、緊張、うつ、集中力低下、思考力低下、忘れ物、物忘れ、薄毛、抜け毛)の予防にもなるのです。

あなたの腸内細菌を善玉状態にすることに努力しましょう。

 

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過剰な塩分を排除する腸内細菌

世界の中でも日本人は塩分を多量にとる国民です。

塩分のとりすぎは、高血圧の原因となり、脳卒中と関係があると言われています。

実際に、厚生労働省の調査では、塩分の摂取量が多い地域で脳卒中の発生率が高くなり、塩分の摂取量が少ない地域で脳卒中の発生率が低いことがわかっています。

また、日本人に胃がんが多いのは、塩分の多い食生活と関係があるとも言われています。

健康のためには、減塩を心がけると同時に、優秀な腸内細菌を育てることがとても大事になります。

なぜなら、余分な塩分を排除する腸内細菌が人間の体の中には存在するからです。

ここで、ラット(ねずみ)の実験結果紹介します。

塩分を含む普通のエサだけを与えたラットのグループと、同じエサと腸内細菌(AD株)を与えたラットのグループの飼育結果です。

両方のグループの尿と糞をすべて採取して比較したところ、糞の量と、糞に含まれるナトリウム(塩分)の量が、エサのみのラットでは、糞便量11.0g、塩6.5mgでしたが、エサと腸内細菌を与えたラットは、糞便量12.3g、塩9.1mgとなり、糞便量・塩の排泄量ともに、腸内細菌を与えたことで増加しました。

腸内細菌は、とりすぎた塩分を体内に吸収するのを防ぎ、体外に排出する働きを持っていることがわかります。

このような腸内細菌が多く存在すれば、高血圧の予防にもなることがわかります。

腸内善玉菌を増やす生活を心がけましょう。

 

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